・ | モスクワオリンピックの公式マスコット「こぐまのミーシャ」は1980年のモスクワオリンピックに先駆けて1977年12月19日に世界中にお披露目されました。そのミーシャをデザインした人がモスクワの絵本画家ヴィクトル・チジコフです。 |
・ | A.ミルン原作「くまのプーさん」はディズニー版やミルン版 |
・ | 学習研究社で1992年に発売されたワールド絵本「ペトヤとポタプほしをつくる」巻末メッセージです。原語のロシア語版は1986年発売。1917年のロシア革命(3月革命)〜1922年世界最初の社会主義政権誕生の13年後に生まれ、第2次世界大戦中に少年期を過ごしたチジコフが、1985年に始まったペレストロイカによるソビエト連邦の崩壊から民主化移行の激動の時期にしたためた重みのある言葉です。 |
・ | 画家チジコフは色盲でした。芸術学校の学生時代は、ずっとそのことを隠し、知っていたのは後にチジコフ夫人となる恋人だけだったそうです。彼女はチジコフの目となり、色の具合を教えたりしたそうです。いまでもチジコフのパレットには色の名前が横に書かれていて、そのメモ書きを元にイラスト色彩を決めています。「色」を詳細に認識できない目をもちながらも、チジコフは素晴らしい作品を次々に生み出し、今でも描き続けているということです。 |
・ | 色盲であるにもかかわらず、旧ソ連の威信をかけたモスクワオリンピックの公式マスコットのデザインを依頼されるまでになるとは素晴らしいです。「ミーシャ」はチジコフ夫妻の愛の結晶です。 |