モスクワオリンピック
ボイコット問題

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■アフガニスタン侵攻■
1979年12月のモスクワオリンピック開催国ソ連(当時の元首:ブレジネフ書記長)軍のアフガニスタン侵攻により、ソ連と政治的に緊張関係のあったアメリカのカーター大統領が国際世論へのパフォーマンスの意味で1980年1月20日に大会のボイコットを西側諸国に呼びかけましたが、西側先進諸国のほとんどはスポーツを政治に利用しようとは考えておらず大会に参加してメダルも獲得しています。
カーター大統領のボイコット呼びかけ直後1980年2月にアメリカで開催された冬季レイクプラシッド大会ではソ連はボイコットという報復をせず大会に参加し、参加国中最多金メダル10個を獲得しています。(開催国アメリカは金メダル6個)ボイコットした国はおよそ50ヶ国ですがそのほとんどの国は独自の決定というよりも、アメリカの経済的圧力に屈しボイコットを決定しました。西側先進諸国でボイコットした国はアメリカ・カナダ・西ドイツ・日本で、西ドイツと韓国(NIEs)は東西冷戦の最前線であり東側諸国と特に緊張関係があったためボイコットを決定。アメリカと地理的経済的に繋がりのあるカナダ、アメリカに経済的に依存していた中南米等の後進国は政治的経済的理由でボイコットせざるを得ませんでした。IOC復帰後初の夏季大会参加となるはずだった中華人民共和国はソ連と同じく社会主義体制ですが社会主義路線の方針の相違もありアフガニスタン侵攻を期にボイコットを決定。
大会に参加したベルギー・イタリア・ルクセンブルグ・オランダ・サンマリノ・フランス・スイスの7カ国は競技には参加しましたが、開会式の入場行進はボイコットし、イギリス・ポルトガル・アイルランドの3カ国は旗手1人だけという寂しい開会式の入場行進でした。これらの西側先進諸国のようにオリンピックに参加はしても入場行進をボイコットすることは、「スポーツを政治に利用しない」というオリンピック憲章の精神に則り代表選手の努力を尊重しつつも、アフガニスタン侵攻に対する抗議表明として有効な手段であったと考えられます。
1980年夏季大会はアメリカのロサンゼルス市も立候補しましたがモスクワに敗れました。そのためモスクワに敗れた腹いせにカーター大統領がボイコットを提唱したという説もありますが定かではありません。
夏のオリンピックは1976年のモントリオール大会で人種差別問題によりアフリカ諸国がボイコットし1984年ロサンゼルス大会はアメリカ軍(共和党レーガン大統領)のグレナダ侵攻に対するソ連による国際世論へのパフォーマンスの意味でボイコット表明、それが暗黙の圧力となり東側諸国のボイコットがありました。もっとも、ルーマニアやユーゴスラビアは参加しメダルも獲得しています。モスクワ大会ではアメリカや日本がオリンピック憲章を無視してボイコットをするという過ちをし、ロサンゼルス大会ではソ連等の国々がオリンピック憲章を無視してボイコットするという同じ過ちを繰り返しました。1976年モントリオール-1980年モスクワ-1984年ロサンゼルスと3大会連続で政治問題により不参加の国が数多く出ました。

■日本のボイコット■
1980年1月10日、日本国内で真っ先にソ連軍のアフガニスタン侵攻に非難声明を発表したのは、意外なことには日本共産党でした。政府自民党は当時も現在と同様にアメリカ本位の外交政策を採っていたので、1月20日のカーター大統領(アメリカ)のボイコット提唱をうけ、2月に政治的理由でボイコットを決定しました。アメリカの圧力というよりも自らアメリカに追随するという独立国としては不名誉な決断でした。
そして4月25日、日本政府の最終方針としてボイコットがJOCに伝えられたため、多くの選手がJOC本部で大会参加を訴えるも、5月24日にJOC総会の投票(不参加29票-参加13票)で不参加(ボイコット)が最終的に決定されました。ちなみに、西ドイツは「不参加59票-参加40票」で不参加、フランスは「不参加1票-参加22票」で参加。
メダルの期待されたマラソンの瀬古利彦さん、柔道の山下泰裕さん、レスリングの高田裕司さんをはじめとする出場選手やモスクワ・オリンピックを目指していた選手達の4年間の努力は政治に潰されてしまいました。団体種目ではではローマ大会から続いていた5連覇が期待された男子体操の金メダルは途絶え、24年後の2004年アテネ大会まで奪取できませんでした。開催国ソ連と世界一を競っていたエース横山樹理(ユニチカ)さん率いる日本女子バレーボールチームも、1976年のモントリオール大会以来金メダルを獲得していないように、政府の姿勢がスポーツ文化を後退させてしまいました。不本意ながら政府のボイコット指示を受け入れざるを得なかったJOCはその基盤強化の必要性を痛感し、1989年に日本体育協会から独立した財団法人化が実現しました。

■2004年1月4日開設
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